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広辞苑によると、股引(ももひき)は猿股引(さるももひき)の略で、猿股引は猿股(さるまた)の別名で半股引とあります。で、猿股は短い股引で、パッチは足首まである股引となっています。ややこしいですが、違いは丈の長さです。短い順にいうと猿股→股引→パッチとなって、膝まであるのが股引、足首まであるのがパッチですね。
 では、股引とパッチはどんなふうに使い分けるのでしょうか。

太秦映画村に聞いてみると、岡っ引きの銭形平次はくるぶしまである紺のパッチを、水戸黄門に出てくる助さん格さんは膝下までの半パッチをはいているそうです。短い股引に脚絆(きゃはん)を巻いた旅姿が助さん格さんルックというわけです。その他、お百姓さんは股引、大工などはパッチと、職業やTPOによって衣装が決まってくるそうです。
 残念ながら現在では股引・パッチという名の商品はありません。メーカーの福助さんによると、「パッチはズボン下という名前で販売しています。股引はつくってませんが、膝下までのステテコはロングパンツという名前で製品化しています。でも猿股は今でも販売しています」とのこと。ちなみにパッチの語源は朝鮮語の褌襠(ふんどし/PACHI)、もしくは英語のパンツの転と『大阪ことば事典』にありました。

94・38号